注目の睡眠薬

この度ついに、ゾピクロンとエチゾラムが麻薬及び向精神薬取締法上の向精神薬に登録されました。
まず麻薬及び向精神薬に登録されることによって大きく変わってくるのは、処方薬として投与の上限が設定される点と個人輸入が禁止される点です。
しかしこの辺りは本記事の趣旨ではないですし、所説あると考えられますのでここでは触れません。
今回は睡眠薬として用いられているゾピクロンについての話題が主となります。

向精神薬指定されたゾピクロンを有効成分とするアモバンですが、代わる睡眠薬として注目されている医薬品にエーザイ株式会社が販売している新薬のルネスタがあります。

ルネスタの有効成分はエスゾピクロンで、ゾピクロンのS体の構造物です。
もう少しわかりやすく説明すると、ゾピクロンからS体のみを取り除いた成分がエスゾピクロンです。
勘の鋭い方はすでにお気づきかもしれません。アモバンとルネスタの構造はそっくりなのです。
ゾピクロンのS体は睡眠導入効果が強く、R体は睡眠導入効果が低く、苦みの成分が強いと言われています。
したがって乱暴な言い方をすれば、余分な成分が入っているのがアモバン、純粋に必要な物質だけを取り出し苦みを改善したのがルネスタと言うことになります。
さらに、ゾピクロンと比較して少量も効果があり翌朝にも効果が残りにくい、副作用は少なく、長期の服用でも耐性が形成されにくいため依存が生じにくいというメリットもあり、このことから当面の向精神薬指定などもないと予想されます。
副作用が少ないとは言いますが、口腔内の渇きや食欲不振、頭痛などが報告されているので、これが重篤な場合は服用を中断し医師の指示を仰ぐのがよいでしょう。

ジェネリック薬にはサンファーマ社のフルナイトやコンサーンファーマ社のハイプナイトがあり、いずれもエスゾピクロンを有効成分とし、先発薬同等の効果効能が安価に期待できることから注目を集めている睡眠薬となっています。